テロ

[海外事件簿]スリランカの自爆テロは事前に分かっていた!米・印からのテロ警告情報を活かせなかったのはナゼか?

自爆テロを警戒するようアメリカとインドの情報局は、スリランカ側に伝えていた。

その内容は、イスラム過激派Nations Thawahid Jaman(NTJ)を名指しし、しかも容疑者のリストも含んでいた。

それなのに、なぜ、スリランカ当局は、このテロを防ぐことが出来なかったのか。

米印の情報機関が自爆テロ計画を事前に把握しスリランカ政府に伝達

政府報道官で閣僚でもあるラジタ・セナラトネ(Rajitha Senaratne)氏によると、4月4日、外国の諜報機関は、スリランカの当局者に、キリスト教の教会や観光地に対する自爆攻撃をしかける可能性のある計画があることを伝えた。

ラジタ・セナラトネ報道官  Vikalpa | Groundviews | Maatram | CPA from Sri Lanka [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

 

5日後の4月9日、国防総省は警察署長にこの疑惑の陰謀を知らせ、計画の裏にいると思われる団体、Nations Thawahid Jaman(NTJ)を名指した。

メモには容疑者のリストさえも含まれていた。

報道官と警察の関係者によると、4月11日、警察の副監察総監プリヤラル・ディサナヤケ(Priyalal Dissanayake)氏が署名したもう1つのメモが、さまざまな治安機関および一部の政府省庁に広く配布されていた。

そのメモは脅威を詳しく説明していて、容疑者のリストを含んでいた。

外国の治安機関は攻撃の前の日と時間内に警告を繰り返した、とセナラトネ報道官は月曜日に記者団に語った。

爆発の10分前に1つの警告が出された、と彼は言った。

経済大臣のハーシャ・デ・シルバ(Harsha de Silva)氏は、これらの警告はスリランカの最寄りのインド、そして米国から来たものであることを後で知ったと語った。

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大統領と首相の関係悪化が原因か

ラニル・ウィクラマシンハ首相 U.S. Department of State from United States [Public domain], via Wikimedia Commons

 

ラニル・ウィクラマシンハ首相と閣僚たちには報告がなかった、と閣僚たちは話している。

同国では昨年から、マイトリーパーラ・シリセーナ大統領(Maithripala Sirisena)とウィクラマシンハ首相の関係が悪化し、首相に治安関連の情報が共有されなくなったようだ。

マイトリーパーラ・シリセーナ大統領 Mr Sudath Silva / Maithripala Sirisena Official [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

 

国防省は警察のトップに、詳細な情報を伝達した。

その情報には、外国の情報機関がNTJへの警戒が必要としているとする内容や、NTJのメンバーの氏名も含まれていたという。

これを受け、11日には治安当局内の幹部数人にメモが送られたとされる。

アメリカのメディアは、アメリカとインドが今月、何らかの事件の危険性を知らせる情報をスリランカに伝達していたと報じている。

ただ、シリセーナ大統領はテロ勃発当時、外国に滞在していて、その情報を得ていたかは明らかになっていない。

もちろん悪いのはテロリストたちだが、政府内の軋轢によって300人近くの人の命を救うことが出来なかったのなら、政府の責任は非常に重いと言わざるを得ない。

参考記事:CNN

スリランカ民主社会主義共和国(スリランカみんしゅしゃかいしゅぎきょうわこく)

通称スリランカは、南アジアのインド亜大陸の南東にポーク海峡を隔てて位置する共和制国家。首都はスリジャヤワルダナプラコッテ。

1948年2月4日、イギリスから自治領(英連邦王国)のセイロンとして独立。1972年にはスリランカ共和国に改称し、英連邦内の共和国となり、1978年から現在の国名となった。人口は約2120万(2016年)である。島国で、現在もこの国が占める主たる島をセイロン島と呼ぶ。国名をスリランカに改称したシリマヴォ・バンダラナイケは世界初の女性首相である。また、国民の7割が仏教徒(上座部仏教)である。ーーWikipedia

地図 スリランカ

Twitter

ハーシャ・デ・シルバ大臣のツイッター

 

NTJとは?

National Thowheeth Jama’ath(NTJ;アラビア語:جماعةالتوحيدالوطنية;Jamā’atat-Taw”īdal-Wajanīyah、 「国民一神教機構」)

「イスラム・テロ・イデオロギー」を宣伝している過激なイスラム組織。

国際暴力過激主義研究センターの所長は、「グローバルなジハード主義運動をスリランカに広め、社会に憎悪、恐れ、および分裂を引き起こすことを目的としている」と述べている。

極端に原理主義的な子供たちの教化、および仏教の僧侶との衝突して非難された。

指導者の一人、アブドゥルラジクは、人種差別を扇動したとして逮捕された。